
精神科医の私が、エグノリジンS® を薦める理由
厚生労働省 みんなのメンタルヘルスを見ると、
「日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組が今後ますます重要になります」
と書かれています。
この記事をご覧になって、皆さんはどう思われるでしょうか。
認知症の人は、ある日突然、認知症になるわけではありません。認知症を発症する20〜30年ぐらい前から、脳の中に認知症を引き起こすβアミロイドやタウ蛋白というゴミが少しずつ長期間溜まり続けた結果、脳細胞の多くが破壊され、脳の機能が低下することで“認知症”として表面化してくるのです。表面化してきたのが、“ある時から急に”ということなので、突然認知症を発症したように見えるだけだと言えるでしょう。
認知症には遺伝的な因子もあるため、発症させないということは難しいかもしれませんが、できるだけ発症を遅らせる、あるいは認知症になりにくくする対策を立てることは可能と考えます。
その対策とは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、脳内のゴミを溜めない。 2つ目として、脳の機能を高める。
【脳内のゴミを溜めない】
みなさんが生活していると、当然ゴミが出ると思います。そのゴミは、清掃員さんがゴミ収集車と共にやってきて、持っていってくれますよね。脳もそうです。脳細胞が活動するとゴミ(老廃物)が出ます。このゴミがβアミロイドやタウ蛋白で、脳内に出たゴミを、アストロサイトという細胞が処理し片付けてくれます。
年齢が若いと、ゴミを処理する能力が高いので認知症になりにくいのですが、歳を取るごとに老廃物を処理する細胞が減ったり機能しなくなるため、脳内のゴミを処理しきれなくなってきます。そして、ゴミがどんどん溜まってしまい・・・脳内がゴミ屋敷になることで、脳細胞が圧迫・死滅し、どんどん脳が萎縮してしまう。それが認知症だと思ってもらったらわかりやすいと思います。
では、ここで脳内のゴミを増やすライフスタイルがどんなものか、ご紹介しましょう。
①カロリー過剰摂取
②ジャンクフードの過剰摂取
③糖質・脂質の過剰摂取
④野菜不足
⑤運動不足
⑥睡眠不足
①〜⑥が長年積み重なれば積み重なるほど、認知症になるリスクが高くなります。逆に、これらとは全く正反対の生活を若い時からしていれば、脳内のゴミは溜まりにくくなり認知症のリスクは低下していきます。
【脳の機能を高める】
人間の脳はより複雑な神経ネットワークを張り巡らせることによって、知的な活動を行なっています。このネットワークがスムーズに機能するためには、シナプス(神経細胞と神経細胞の橋渡し)の中で放出される神経伝達物質(アセチルコリンなど)がよりスムーズに次の神経細胞に受け渡される必要があります。
認知症になると、脳内にゴミがいっぱい溜まるので、ゴミが邪魔してネットワークがスムーズに機能しなくなります。さらに脳内のゴミが溜まって脳細胞が死んでしまうと、神経伝達物質(アセチルコリンなど)が少なくなり、知的な活動がうまくできなくなってしまうのです。
認知症の治療薬として代表的なドネペジルやガランタミンは、神経伝達物質(アセチルコリン)の分解を防ぎ、コリン作動性神経伝達を促進させる薬です。脳細胞が少なくなった分、シナプスにおける神経伝達物質(アセチルコリン)の濃度を上げて神経ネットワークを少しでも維持させようとする作用があります。
ただし、認知症治療薬の落とし穴もあります。実はこれらの薬を飲んだだけでは思ったように神経伝達物質(アセチルコリン)は増えません。どうして?と思われるかもしれませんが、脳内のアセチルコリンを増やすためには材料が必要で、その材料であるコリンをしっかり摂取しないといけないのです。年を取ると食事摂取量が少なくなり、コリンの絶対的な摂取量が低下してしまいます。食事を摂ることを疎かにすると、認知症治療の薬を飲んだとしても、効果が思ったように出ません。
コリンは様々な食材に含まれていますが、特に卵黄と大豆に多く含まれています。認知症を予防・治療しようと思えば、これらの食材を積極的に摂るように指導する必要があるのですが、まだまだ周知されていません。
当社がDL/POホスファチジルコリン製剤(エグノリジン-S®︎)をお薦めしているのは、この製剤を内服することで脳に必要な神経伝達物質(アセチルコリン)の効率を上げることが期待されている点です。
(注:DL/POホスファチジルコリンは株式会社ドクタープラネッツの登録商標です)
このDL/POホスファチジルコリンは脳血管関門を通って体内で分解されるとコリンになるので、摂取するとアセチルコリンの材料として使われます。材料を多く取り込めば、脳に必要な神経伝達物質(アセチルコリン)がそれだけ作られることになります。
特筆すべきは、その含有量です。エグノリジン-S®︎1粒で摂取できるコリンの量を卵や大豆で摂取しようと思えば卵約10個、大豆3000粒が必要だと言われています(詳しくは、製造元の株式会社ドクタープラネッツのホームページをご覧ください)。こんな量、毎日摂れませんよね。
だからこそ、このエグノリジン-S®︎がお勧めなのです。ぜひみなさんに飲んでいただきたいと思っています。
【サプリメントに関するよくある質問】
Q、値段が高いので、買うのを躊躇してしまいます。
A、エグノリジンはメーカー希望小売価格16,200円(税込)となっています。サプリメントとしてはかなり高い部類に入ると思います。ですが、先ほども述べたように、摂取できるコリンの量が多いので、認知機能を高めるサプリとして非常にレベルの高いものとなっています。
認知機能を落としたくないと考えておられる中高年の方には、ぜひ摂取してもらいたいサプリです。
エグノリジンS®は、脳細胞の機能を高めるアセチルコリンの原料を積極的に取り入れることで、今ある脳細胞の機能を高めようというものです。
一箱に60粒入っていますから、一日1粒飲むことにすれば、2か月分持ちます。すると、8,100円/月(税込み)になりますので、負担はだいぶ減るのではないでしょうか。
Q、エグノリジンS®は認知機能を高めてくれるようですが、認知症そのものの改善に効果がありますか?
A、認知症は、頭の中にゴミ(アミロイドβなど)が溜まる病気であると説明しました。もしエグノリジンS®を、認知症を患った患者さんが飲むとしたら、その意義は次のようなものになります。
脳細胞の機能を高めるアセチルコリンの原料を積極的に取り入れることで、残った脳細胞の機能をできるだけ維持しようとするものです。ただ残念なことに、認知症を良くすることはできません。認知症の原因である脳内に溜まったゴミを減少させないかぎり、認知症の症状は時間と共に進んでいくことになります。
Q、どんな人がエグノリジンS®を飲むとよいですか? また、一日、どのぐらいの粒を飲めばよいか教えてください。
A、精神科医である私がお勧めしているのは、次のような方です。
①認知症をできるだけ予防したい方(一日1粒~6粒)
②軽度認知障害(MCI)と診断されていて、認知症への移行をできるだけ遅らせたい方(一日3粒~6粒)
③受験や資格試験を迎えていて、記憶力を少しでも向上させたい方(一日1粒~6粒)
*あくまでも、精神科医であるDr西村が臨床上で経験した見解であり、効果を保証するものではありません。